子宮内膜症と子宮内膜がんの違いとは?
定義の違い
子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮外に増殖する疾患です。卵巣や卵管、骨盤膜などにでき、良性ですが慢性的な痛みや不妊の原因となります。
子宮内膜がんは、子宮内膜そのものに発生する悪性腫瘍で、女性の生殖器系で最も頻度の高いがんです。
発生部位の違い
子宮内膜症は子宮の外に内膜様組織が存在し、骨盤内のさまざまな臓器に付着します。一方、子宮内膜がんは子宮内部の内膜に限定され、そこから増殖していきます。
発症年齢の違い
子宮内膜症は主に25〜40歳の生殖期の女性に多く見られます。子宮内膜がんは閉経後の女性に多く、平均診断年齢は約60歳ですが、若年でも発症することがあります。
主な症状の違い
子宮内膜症:骨盤痛、月経痛、過多月経、性交時痛、不妊、排尿・排便障害など。
子宮内膜がん:閉経後の不正出血、骨盤痛、異常な分泌物などが主な症状です。
治療法の違い
子宮内膜症の治療は、症状の重さや妊娠希望に応じて、鎮痛薬、ホルモン療法、外科手術(病変除去)などを組み合わせます。
子宮内膜がんの治療は、がんのステージやグレードに基づき、子宮全摘出術が中心です。必要に応じて放射線療法、化学療法、ホルモン療法、分子標的療法が追加されます。
予後の違い
子宮内膜症は生命に関わる疾患ではなく、適切な管理で症状をコントロールし、生活の質を向上させることが可能です。
子宮内膜がんの予後は診断時のステージに左右されます。早期発見・治療が行われれば予後は比較的良好ですが、進行すると予後は不良になります。
子宮内膜症も子宮内膜がんも、症状に気付いたら早めに医師の診察を受けることが重要です。
