膵臓がんの定義と概要
膵臓の機能
- 膵臓は消化酵素とインスリンなどの重要な物質を分泌します。消化酵素は食物の分解を助け、インスリンは血糖をエネルギー(グリコーゲン)に変える役割を担います。また、膵液は小腸へ送られる際に胃酸の調整にも関与します。
がんの症状
- 食事が胃に残りやすく、食欲不振、原因不明の体重減少、持続的な吐き気が現れます。上腹部から背中にかけての強い痛み、皮膚や眼の周りの黄疸も典型的なサインです。
リスク要因
- 膵臓がんの明確な原因は不明ですが、いくつかのリスク要因が知られています。男性の罹患率はやや高く、慢性膵炎や肝硬変など膵臓関連疾患の既往歴がある人はリスクが増大します。喫煙者は非喫煙者の約2倍の確率で発症し、遺伝子変異も関与する可能性があります。
統計
- 膵臓がんは罹患率が高く、がん死亡原因の第4位です。2000年代後半の推計では年間約35,000人が死亡しています。診断後1年以内に生存するのは約20%、5年生存はわずか4%です。
治療法
- 治療は診断時のステージに左右されます。多くは進行した段階で発見されるため、根治は難しいことが多いです。手術は胆管を閉塞する腫瘍の除去に限られ、膵臓や胃の一部を切除することがあります。その後は消化機能の補助が必要です。化学療法や放射線療法は腫瘍縮小を目的に使用されます。