膵臓が機能しなくなると何が起こるか
膵臓機能不全の主な影響
1. 糖尿病
膵臓はインスリンを分泌し、血糖を細胞に取り込ませます。インスリンが不足すると血糖が上昇し、糖尿病を発症します。適切に管理しないと、心血管疾患、腎不全、失明、神経障害、切断などの合併症を引き起こす恐れがあります。
2. 膵炎
急性膵炎は膵臓の急激な炎症で、激しい腹痛、吐き気、嘔吐、脱水、内出血を伴います。慢性膵炎は繰り返す炎症により膵臓が徐々に破壊され、最終的にインスリン分泌不全や消化吸収障害を招きます。
3. 外分泌不全(膵酵素欠乏)
膵臓は脂肪、タンパク質、炭水化物の消化に必要な酵素を産生します。機能が失われると酵素が供給されず、栄養の吸収不良が起こり、体重減少、栄養失調、下痢、臭いの強い便が見られます。
4. 胆嚢障害
膵臓は胆汁の流れを調整し、脂肪消化を助けます。膵臓機能が低下すると胆汁分泌が乱れ、胆石や胆嚢炎のリスクが高まります。
5. ホルモンバランスの乱れ
膵臓はインスリン以外にもグルカゴンやソマトスタチンなどのホルモンを分泌し、血糖や代謝を調整します。これらのホルモンが過剰または不足すると、さらなる代謝異常が生じます。
6. 体重減少
消化吸収不良により必要な栄養素が体内に取り込めず、結果として体重が減少します。
7. 代謝障害
電解質や酸塩基平衡が乱れ、倦怠感や脱力感など全身症状が現れます。
8. 骨粗鬆症
膵臓はカルシウムやビタミンDの代謝にも関与しています。機能不全はこれらの吸収を阻害し、骨密度低下や骨折リスクを高めます。
9. 感染リスクの増大
膵酵素は消化だけでなく、腸内細菌のコントロールにも関わります。膵臓が機能しなくなると免疫防御が低下し、感染症にかかりやすくなります。
膵臓機能障害が疑われる場合は、酵素補充、インスリン療法、食事・生活習慣の見直しなど、専門的な医療管理が必要です。
