前立腺がん治療における放射線療法の副作用

放射線療法の概要

前立腺がんの治療には、外部放射線療法と内部放射線療法(組織内照射、ブラキセラピー)の2種類があります。

外部放射線療法

通常、週5日、約8週間にわたり実施されます。治療中は正確に照射できるよう皮膚にマーキングを行い、X線に似た装置が皮膚を通して高エネルギーの放射線ビームを照射します。照射は数分で終了し、痛みはほとんどありません。

内部放射線療法(ブラキセラピー)

放射性シードを前立腺内に埋め込む方法です。手技は約1時間で完了し、外部放射線と異なり週ごとの通院が不要で、患者の負担が軽減されます。

主な副作用

組織障害

シアトルがんケア連合のデータによると、外部放射線療法で重度の組織障害が起こる確率は1%未満です。膀胱や直腸に損傷が生じることがあり、稀に手術で修復が必要となります。

腸への影響

放射線治療中に下痢、排便急迫感、痔核の悪化などの腸症状が現れることがあります。治療前に腸の問題があると症状が悪化しやすく、薬物療法で対処します。統計的には、治療終了後も長期的に腸障害を抱える男性は約20%とされています。

失禁

放射線が尿道括約筋に影響し、尿漏れや頻尿が起こります。約8〜10%の男性が失禁を経験し、場合によってはパッドの常用や外科的修復が必要です。

勃起不全・不妊

放射線は陰茎の血流や神経に影響し、約50%の患者で勃起不全が報告されています。薬物療法で改善が期待できます。また、精子も放射線で減少・消失するため不妊のリスクがあります。若年男性は治療前に精子凍結を検討するとよいでしょう。

倦怠感

疲労感は放射線療法の一般的な副作用で、治療期間中は頻繁に昼寝を取ることがあります。通常、治療終了後1〜2か月で改善します。栄養士と相談し、エネルギー補給に適した食事を取り入れると回復が早まります。

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