前立腺がんはどのように診断されるのか?

前立腺がんは成長が遅く、症状が出にくいため、数年にわたって見逃されることがあります。しかし、早期に診断し治療を開始すれば、予後は大きく改善します。以下に、主な診断方法をわかりやすく紹介します。

PSA検査(前立腺特異抗原)

血液中のPSA(前立腺特異抗原)濃度を測定する検査です。前立腺がんだけでなく、良性前立腺肥大や前立腺炎でもPSAは上昇します。単独でがんを確定することはできませんが、異常が認められた場合の第一歩として重要です。

直腸指診(デジタル直腸検査)

医師が潤滑した指を直腸に挿入し、前立腺の硬さやしこりを触診します。簡便で即時に結果が得られますが、がんが小さくて触知できないケースもあります。

年齢別PSA基準

年齢に応じて正常とみなすPSA値の上限が異なります。例えば、40〜49歳では2.5 ng/mL以下が基準とされますが、70歳以上では6.5 ng/mLまでが許容範囲になることがあります。医師が年齢を考慮して判定する場合があります。

PSAII検査(Free/Total PSA)

総PSAに加えて、血中に遊離している「Free PSA」の割合を測定します。Free PSAの比率が低いほど、がんの可能性が高いと判断されます。

経直腸超音波(TRUS)

直腸内に小型のプローブを挿入し、超音波で前立腺の大きさや内部構造を画像化します。腫瘍の有無や位置を確認でき、組織検査(生検)のガイドとしても利用されます。

前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)検査

血中の前立腺酸性ホスファターゼ酵素量を測定します。がんが進行すればPAP値は上昇しますが、現在はPSA検査に比べて使用頻度は低くなっています。

これらの検査は単独で診断を下すものではなく、組み合わせて総合的に評価します。疑いがある場合は、医師と相談し適切な検査スケジュールを立てましょう。

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