SHIMスコアと前立腺がんの関係
SHIM(Sexual Health Inventory for Men)スコアは、男性の勃起不全(ED)を評価するために臨床や研究で広く利用されています。EDは性交時に十分な勃起を維持できない状態で、SHIMスコアは1〜25点で評価され、1が最も重度、25が正常とされます。スコアが21点以下の場合は、原因究明のため医師に相談することが推奨されます。前立腺がん自体がEDの直接的な原因になることは少ないものの、治療法がEDを引き起こすことがあります。
手術とSHIMスコア
前立腺全摘除術後には必ずある程度のEDが生じます。その重症度はがんのステージ、手術の種類、術者の技術に左右されます。神経温存手術(勃起に関わる神経を残す手術)を受けた患者は、神経温存しない手術に比べてSHIMスコアが高くなる傾向があります(WebMD報告)。
放射線治療とSHIMスコア
放射線療法の長期的な合併症として最も一般的なのがEDです。発症は緩やかで、最大で6か月ほどかかって現れることがあります。
放射線治療後のEDリスク低減
米国海軍医療センターの報告によれば、強度変調放射線療法(IMRT)などの新しい高精度技術を用いることで、正常組織への線量を最小限に抑え、EDリスクを大幅に低減できるとされています。最新の放射線治療については主治医に相談しましょう。
IMRTの副作用
IMRTは従来の放射線治療に比べ副作用が少ないとされていますが、以下のような症状が起こることがあります。
- 勃起不全
- 食欲減退
- 皮膚障害
- 倦怠感
ホルモン療法とSHIMスコア
前立腺がんのホルモン療法は性欲低下とEDを引き起こし、治療開始2〜4週間でSHIMスコアが低下することがあります。Cleveland Clinicの研究では、ホルモン療法後のED治療に対する反応があまり良くないと報告されています。ホルモン療法を検討中の場合は、EDへの影響について医師と十分に話し合いましょう。
ED治療とSHIMスコア
SHIMスコアが低下した場合、医師は以下のようなED治療法を提案することがあります。
- 経口薬(PDE5阻害薬など)
- 勃起前の陰茎注射
- 陰茎インプラント
- 陰茎内投与薬
- 真空陰茎拘縮装置(バキュームデバイス)
ご自身のSHIMスコアと治療オプションを把握し、適切な対策を取ることが重要です。
