米ぬかは前立腺がんに効果があるのか?
前立腺がんは男性の約6人に1人が罹患する深刻な癌です。米国がん協会の推計によると、2009年だけで新規症例は20万件以上、死亡者は約2万9千人に上ります。1人に35人がこの病で亡くなる可能性があるため、予防法の確立は極めて重要です。研究者は様々な治療法を検討する中で、自然食品ががんに与える影響にも注目しています。
歴史
英国・レスター大学のがん研究・分子医学部が、米ぬかがマウスの腸がんリスクを最大51%低減させると報告しました。この結果から、同様の効果が前立腺がんにも期待できるのではないかと考えられました。実験では、マウスに全体の30%を米ぬか(食物繊維が約29%)で構成した餌を与え、胃や大腸の腺腫発生率が減少したことが確認されています。
意義
この研究は米ぬかと特定のがんリスク低減との関連性を示す重要な証拠となりました。しかし、乳がんや前立腺がんといった他のがん種では同様の効果は再現できませんでした。現在も追加研究が進められていますが、現時点では米ぬかが前立腺がんに長期的な効果をもたらすかは不明です。
効果
人間が同等の効果を得るためには、1日約200グラムの米ぬかを摂取する必要があります。食物繊維、特に水溶性繊維はがんリスク低減に寄与すると広く認識されており、研究者は米ぬかに含まれる抗酸化物質も同様の役割を果たすと考えています。
理論・推測
米ぬかは抗酸化物質が豊富であるため、将来的に前立腺がんリスクを低減できる可能性があると推測されています。抗酸化作用と水溶性食物繊維を多く含む食事は、多くの医師ががん予防の一環として推奨しています。
可能性
今回の研究は前立腺がんに対する直接的な効果を示すことはできませんでしたが、食物繊維や抗酸化物質ががん抑制に関与することは確認されました。現在も自然由来の前立腺がん予防法を探る研究が続いており、長期的な効果は今後の調査で明らかになるでしょう。米ぬかが前立腺がんを完全に防げないとしても、食物繊維豊富な食事がもたらす健康上の間接的利益は多くあります。
