ホルモン療法(ADT)で前立腺がんを治す仕組み
ホルモン療法(ADT)とは
ホルモン療法は、アンドロゲン除去療法(ADT)とも呼ばれ、前立腺がんの主要な治療法のひとつです。テストステロンなどのアンドロゲンはがん細胞の増殖に必要なため、そのレベルを低下させることでがんの進行を抑制します。
主な治療法の種類
1. LHRH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)作動薬
脳下垂体からのLH(黄体形成ホルモン)分泌を抑制し、精巣でのテストステロン産生を減少させます。
2. アンチアンドロゲン
がん細胞上のアンドロゲン受容体をブロックし、ホルモンの作用を阻害します。
3. エストロゲン
体内のアンドロゲン濃度を下げると同時に、がん細胞の増殖を直接抑える効果があります。
4. 去勢手術(精巣摘出)
精巣を外科的に除去し、テストステロンの主要な供給源を根本的に取り除きます。
治療の使い方
ホルモン療法は、単独で前立腺がんの一次治療として、または手術・放射線治療・化学療法と組み合わせて使用されます。適切な治療法は、がんのステージやタイプ、患者さんの全身状態に応じて選択されます。
主な副作用と対策
ホルモン療法は有効ですが、以下のような副作用が現れることがあります。
- ホットフラッシュ
- 性欲低下
- 勃起不全
- 倦怠感
- 体重増加
- 骨粗鬆症
- 心血管疾患リスクの上昇
多くは治療終了後に改善することが多く、症状が続く場合は医師と相談し、投薬調整やサポート療法で緩和できます。
まとめ
ホルモン療法は前立腺がんの進行を遅らせ、患者さんのQOL(生活の質)を向上させる可能性があります。治療を検討する際は、効果とリスクを医師と十分に話し合い、最適な治療計画を立てましょう。
