扁平上皮がん(ボウエン病)とは何か
扁平上皮がん(SCC in situ、別名ボウエン病)は、皮膚の表層に限局したがんで、主に表皮のみに侵されます。皮膚のどこにでも発生しますが、特に体幹部や腕・脚に多く見られます。
特徴
- 男女問わず発症し、年齢は幅広いですが小児は稀です。赤くやや盛り上がった鱗屑を伴う斑点が典型的で、かさぶたやかゆみを伴い、湿疹や乾癬と誤診されることがあります。確定診断には生検が必要です。
原因
- 主な原因は長時間にわたる紫外線曝露です。加齢や皮膚の老化も関与します。ヒ素摂取やヒトパピローマウイルス(HPV)16型の感染が報告されており、原因不明例も多くあります。
症状
- 赤く鱗状の斑点が不規則な境界で持続し、かさぶたや出血を伴うことがあります。ピンクや茶色の隆起、開放性潰瘍、かゆみが見られることも。性器部位に暗褐色の斑点ができることもありますが、無症状のまま見つかるケースもあります。
治療法
- 小さな病変は外科的切除が第一選択で、最も精度が高いモーズ顕微鏡手術が推奨されます。掻爬、液体窒素凍結、放射線療法も有効です。FDA認可の光線力学療法(PDT)は、がん細胞に特異的に取り込まれる薬剤と光を組み合わせて腫瘍を破壊します。
注意点・予防
- 日焼け止めや適切な日除けで紫外線を避けることが予防の基本です。ボウエン病を経験した人は他の皮膚がんのリスクが高まるため、皮膚科での定期的なチェックが必要です。SCC in situ の一部は浸潤性がんへ進行する可能性がありますが、早期発見・治療により治癒率は非常に高いです。放置すると転移のリスクがあります。
