大人のADHDを見極める方法
はじめに
ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、子どもに最もよく知られた障害の一つです。私たちは「壁を飛び跳ね、集中力が続かない」子どものイメージを持っていますが、成人になっても同じ障害を抱える人がいます。大人のADHDはどのような姿で現れるのでしょうか?多くの人は、成人のADHDについて具体的なイメージを持っていません。
成人ADHDの実態
有病率
ADHDは学齢期の子どもの約3〜5%が罹患し、そのうち約60%が成人まで症状が続くとされています。成人のADHDの正確な有病率は子どもほど明確ではありませんが、1〜5%と推定されています。子どもの頃は男性の方が多く見られますが、成人になると男女差はほぼなくなります。
主な症状
- 慢性的な遅刻や忘れ物が多い
- 不安感
- 自己評価の低さ、自己イメージの低下
- 仕事の維持が困難
- 怒りのコントロールが難しい
- 衝動的な行動
- ギャンブル、薬物、アルコールなどの依存
- 整理整頓が苦手
- 先延ばし(プロクラステーション)
- すぐにイライラしやすい
- 退屈しやすい
- 読書中の集中力低下
- 気分の変動が激しい
- 人間関係のトラブル
- うつ症状
これらの行動は軽度から重度まで幅があり、状況に応じて変化します。興味や刺激がある場合にのみ集中できる人もいれば、どんな状況でも集中が難しい人もいます。刺激を求める人もいれば、逆に刺激を避ける人もいます。また、社交的で人と一緒にいないと落ち着かないタイプや、逆に引きこもりがちで対人関係を避けるタイプも見られます。
診断と治療のヒント
自分や身近な人に上記のような行動が見られる場合、専門家に相談すると良いでしょう。診断は子どもに比べてやや難しいですが、精神科医や心理士が適切に評価してくれます。
ADHDの治療にはさまざまな薬が用いられ、生活の質を大きく向上させることが期待できます。主に刺激薬が処方されますが、以下は成人ADHDの治療でよく使用される代表的な薬剤です。
- アデロール(Adderall)
- クロニジン(Catapres)
- ペモリン(Cylert)
- デキセドリン(Dexedrine)
- デキストロスタット(Dextrostat)
- リタリン(Ritalin)
適切な診断と治療により、ADHDを抱える大人でも仕事や人間関係での困難を軽減し、充実した生活を送ることが可能です。まずは専門家に相談してみましょう。
