トウワタ(ミルクウィード)のアレルゲンと対策
ミルクウィードは米国の多くの地域で一年中育ち、蝶やミツバチに蜜を提供します。茎が折れると白い乳状の液体が出ることから名付けられました。植物全体に毒性成分が含まれ、ヒトや動物にアレルギー反応を起こすことがあります。
毒性成分
-
レジノイドと呼ばれる粘性の液体が皮膚に触れると、アトピー性皮膚炎様の炎症を引き起こすことがあります。ミルクウィードの多くはレジノイドを含み、感受性のある人ではかゆみや赤みが生じます。
さらに、ミルクウィードにはカーデノリドと呼ばれるグルコシド系毒素が高濃度で含まれます。カーデノリドは心筋の電解質バランスを乱し、重篤な不整脈や心不全を引き起こすことがあります。
植物の見分け方
-
野生だけでなく庭園でも栽培されることがあります。特徴は細長いまたは広い緑色の葉、細い茎、そして赤・黄・緑白色の伞形花序です。花と実が同時につくことが多く、実は3〜5インチ(約7.5〜12.5cm)の膨らんださやさとした莢(さや)です。
症状
-
皮膚が粘り気のある白い樹液に触れると、かゆみ、赤み、灼熱感や痛みが現れ、目に入ると眼の刺激を起こすことがあります。誤って摂取した場合は、吐き気・唾液分泌・嘔吐・協調運動障害・全身の脱力が起こり、続いて呼吸困難、心臓障害、痙攣、最悪の場合は死亡に至ります。
対策
-
ミルクウィードにアレルギーがある人は、できるだけ接触を避けましょう。樹液が皮膚に付いた場合はすぐに流水で洗い流し、ステロイド系軟膏(ヒドロコルチゾン)でかゆみと赤みを抑えます。決して口に入れないようにし、家畜にも乾燥させたままの乾草を与えないでください。
除草には、2,4‑D+ピクロラム系除草剤や、除草剤グリホサートの点散散布が有効です。
