乾いた咳と嗄声
乾いたかんしゃく咳は、しばしば嗄声(かすれ声)を伴います。咳が喉頭(首の前部にある声帯を司る器官)を刺激し、炎症や損傷を起こすと、声が細く、かすれたように聞こえることがあります。そのため、乾いた咳が原因で嗄声が現れることが多いですが、喉頭自体に直接影響を与える疾患もあります。
乾いた咳の主な原因
乾いた咳はさまざまな要因で起こります。代表的なものは以下の通りです。
- 風邪やインフルエンザによるウイルス感染
- アレルギー反応(ヒスタミンの増加)
- 喫煙(タバコの刺激が喉頭を刺激)
これらの原因で咳が続く場合、まずは咳そのものと原因疾患の治療が必要です。市販の咳止め薬で改善しない場合は、医師の診断のもと処方薬が検討されます。
喉頭炎(ラリンジティス)
風邪やインフルエンザから回復した直後に、再び咳と嗄声が出ることがあります。これは喉頭炎と呼ばれる喉頭の感染や炎症が原因です。喉頭炎はウイルス性だけでなく、細菌感染、気管支炎、肺炎が原因になることもあります。発熱や首のリンパ節腫脹を伴うことが多く、声を休め、加湿器で空気中の湿度を上げると炎症の軽減に役立ちます。
レインケ浮腫(Reinke's edema)
英国の医療誌『Pulse』によると、長期の喫煙や喉頭炎の際に声を休めないと、レインケ浮腫(北米では「edema」)が起こります。喉頭の粘膜に液体がたまり腫れが生じ、声がかすれ、乾いた咳が続く原因となります。
治療・注意点
嗄声の改善には声帯を休めることが最も重要です。乾いた咳が続くと喉頭への負担が増え、回復が遅れます。咳と嗄声が2週間以上続く場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
