ロジン(コロフォニー)アレルギーの概要と対策

ロジン(別名コロフォニー、ギリシャ樹脂)に対するアレルギーがあると、皮膚や呼吸器に防御反応が起こります。アレルギーが発症するメカニズムは完全には解明されていませんが、繰り返しの接触や長期間の曝露がきっかけになることが多いです。湿疹(アトピー性皮膚炎)を持つ方は、ロジンが原因で症状が悪化することがあります。

ロジンとは?

ロジンは松や他の針葉樹から採取した樹脂を加熱し、液体のテルペン成分を蒸発させて得られる固体です。色は黄色から黒まであり、常温では脆いですが、加熱すると溶けます。商業的には「粗ターペンチ」とも呼ばれます。

ロジンの主な用途

ロジンは接着剤、塗料、インク、繊維、石鹸、紙製品など幅広い分野で利用されています。特に楽器の弓に塗布して摩擦を高めるバーニッシュとして有名です。また、封印用ワックスや産業用接着剤にも使われます。

製品中のロジン

ロジンは化粧品や日用品に広く含まれています。具体的には、マスカラ、口紅、アイシャドウ、コンシーラー、ネイルポリッシュなどのメイクアップ製品や、除痔クリーム、脱毛ワックス、透明石鹸、歯磨き糸、日焼け止めなどの生活用品に含まれることがあります。また、絆創膏、テープ、接着剤、花火、グリースリムーバー、蚊取り線香などの半工業製品にも使用されています。さらに、松などの木材を燃やすと樹脂がロジンに変わり、空気中に放散されるため、薪の取り扱いにも注意が必要です。

アレルギー反応の特徴

主な症状は皮膚炎(蕁麻疹や湿疹)と呼吸器症状(喘息や呼吸困難)です。接触後すぐに症状が出ることもありますが、多くは24時間以上、時には1〜3日後に発症します。皮膚が赤くなり、炎症と痒みが現れ、場合によっては水疱ができ、さらに痒みが増すことがあります。継続的に曝露すると、皮膚が肥厚し、苔状(リケン化)や革のようになる慢性皮膚炎に移行することがあります。

診断方法(ROAT)

ロジンアレルギーの有無は「Repeat Open Application Test(ROAT)」と呼ばれる皮膚テストで確認できます。医師の指導のもと、肘の内側など小さな部位にロジンを1日2回、7日間連続で塗布します。7日間にわたって反応が出なければ、現時点でのアレルギーは否定的と考えられます。ただし、将来的に症状が出る可能性があるため、継続的な観察が重要です。

ロジンに対するアレルギーが疑われる場合は、医師に相談し、適切な診断と対策を行いましょう。

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