トウモロコシアレルギーの概要と対策

原因

トウモロコシにアレルギーがある人は、体内でトウモロコシのタンパク質に対する抗体が作られます。これらのタンパク質を摂取・吸入すると、免疫系が「有害な侵入者」と認識し、アレルギー反応が起こります。なぜ一部の人だけがアレルギーを発症するかははっきりしませんが、遺伝的要因や幼少期の早期曝露が関与すると考えられています。米国アレルギー・喘息免疫学会は、アレルゲンへの早期曝露がリスクを高めると指摘しており、アレルギーの家族歴がある乳児は、固形食は6か月以降、卵やピーナッツ、甲殻類などの高リスク食品は2歳以降に導入することが推奨されています。

症状

トウモロコシアレルギーの症状は、アナフィラキシー、呼吸困難、喘息、発疹・じんましん、頭痛、顔や舌の腫れ、胃腸症状など、典型的なアレルギー反応から現れます。また、うつ状態、関節痛、倦怠感、湿疹、夜間の発汗、感染症の再発、子どもの多動、集中力低下、目の下の黒ずみなど、非典型的な症状も報告されています。個人差が大きく、時間とともに症状が変化することもあります。

診断

診断は皮膚プリックテストやRAST(血液)検査で行われますが、偽陽性・偽陰性が起こることもあります。確実な診断のためには、2週間以上トウモロコシを除去した食事を実施し、症状の変化を観察します。食事日誌をつけ、摂取した食品と症状を記録することも有効です。

治療

主な治療はアレルゲンの回避です。症状が出た場合は抗ヒスタミン薬やステロイドで対処し、重度の患者はエピペン(自己注射型アドレナリン)を常備します。抗ヒスタミン薬は日常的に服用する場合も、曝露時に使用する場合もあります。免疫療法(アレルギーショット)が有効なケースもあります。

留意点

トウモロコシは加工食品に広く使用されており、ラベル表示も分かりにくいことがあります。診断を受けたら、食品ラベルを慎重に確認し、外食はできるだけ控えることが重要です。代表的なトウモロコシ由来成分は、コーンシロップ、コーンスターチ、コーンミール、デキストリン、デキストロース、フルクトース、メトデキストリン、マンニトール、ソルビトール、粉砂糖、ベーキングパウダー、キャラメル色素、マイズ(英語表記)などです。これらは全て避ける対象となりますが、製品によっては別名で記載されていることもあるため、注意が必要です。

アレルギー - 関連記事