疥癬(かいせん)に関するファクトシート
症状
疥癬は小さなミクロのダニ(Sarcoptes scabiei)が皮膚の表層に潜むことで起こります。主な症状は夜間に悪化する激しいかゆみと、赤い小さな丘疹や水疱です。これらは皮膚のしわや指間、手首の内側、脇の下、肘の内側、足の裏、胸周り、男性の性器周辺、腰、膝、臀部、肩甲骨付近などに多く見られます。小児では頭皮、首、手のひら、足の裏、顔にも現れることがあります。
原因
疥癬は感染者との直接的な肌の接触で広がります。稀に、感染した寝具や衣類を介しても感染することがあります。感染が確認された家族や共同生活者全員に治療を行うことで、再感染を防ぎます。
医療機関受診の目安
かゆみや赤い丘疹・水疱がある場合は速やかに医師の診察を受けましょう。市販薬や洗浄だけではダニは死滅しません。感染が疑われる人と接触した場合、症状がなくても受診し、潜在感染を確認することが重要です。
治療
診察時に医師は皮膚サンプルを顕微鏡で確認し、全身に塗布する薬用クリーム(通常は首から下全身)を処方します。クリームは8時間程度放置し、その後洗い流します。重症例や特別なケースでは経口薬が処方されることもあります。
治療中は衣類や寝具を熱湯で洗浄し、乾燥機で高温乾燥させます。洗濯できないものは密閉できる袋に入れ、1週間以上保管してダニを餓死させます。
かゆみ対策
治療後もかゆみが続くことがあります。冷たい水で濡らしたタオルで患部を冷やす、入浴で浸すと緩和します。カラミンローションや、市販の抗ヒスタミン薬(医師に相談の上)も有効です。
早期の診断と適切な治療で感染拡大を防ぎましょう。
