認知症の段階とその特徴

認知症とは

認知症は認知機能が徐々に低下していく疾患で、アルツハイマー病をはじめとするさまざまな病気や健康状態が原因となります。進行は大きく「初期」「中期」「末期」の3つの段階に分けられます。

初期段階

概要

長期介護の専門家であるステラ・ヘンリー(『高齢者介護ハンドブック』著)は、初期段階は患者本人にとって最もつらいと指摘しています。病気を受け入れようとする葛藤が大きく、精神的に苦しむことが多いです。

主な症状

  • 軽度のうつ状態や性格の変化が見られる。
  • 数字の計算や簡単な作業に困難を感じることがある。
  • 日常生活はほぼ自立できるが、病気への不安が強い。

中期段階

概要

中期になると認知機能の低下が顕著になり、患者は介護者への依存度が高まります。ヘンリーはこの段階が介護者にとって最も負担が大きくなると述べています。

主な症状

  • 時間や日付の感覚が失われ、現在の日付が分からなくなる。
  • 調理中に鍋を火にかけたまま忘れるなど、自己や他者に危険を及ぼす行動が増える。
  • 常時の見守りや安全確保が必要になる。

末期段階

概要

末期は主な意思決定者にとって最も困難な時期です。介護者は患者に代わって最期の意思を実行しなければなりません。

主な症状

  • 記憶がほぼ失われ、認識力が極度に低下する。
  • 排泄管理が必要となり、歩行もできなくなる。
  • 入浴・着替え・トイレなど、日常のすべての身体介護が必要になる。

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