医師はどのようにアルツハイマー病を診断するのか
アルツハイマー病は、健康な脳組織が徐々に変性し、社会的・知的能力が失われていく進行性の認知症です。記憶力の低下は時間とともに悪化し、精神機能全般の低下も見られます。米国メイヨークリニックのデータによると、85歳以上の人口の約半数がアルツハイマー病を患っていると報告されています。
主な症状
- 記憶力の低下(新しい情報の記憶が困難)
- 判断力の低下や混乱
- 方向感覚の喪失
- 料理や掃除などの日常的な作業ができなくなる
- 言語表現の障害(言葉が出てこない、会話が困難)
性格・行動の変化
- 気分の変動や不安感
- 攻撃的になる、またはイライラしやすくなる
- うつ状態や意欲低下
- 頑固さや社会的引きこもり
診断の流れ
アルツハイマー病の診断は、他の認知症やビタミン欠乏症などの原因を除外する血液検査と、認知機能を評価する神経心理学的テストを組み合わせて行われます。
画像診断・検査
- MRI(磁気共鳴画像)やCTスキャンで出血や腫瘍などの異常を確認
- PET(陽電子放射断層撮影)で脳の代謝状態を評価し、機能低下部位を特定
治療法
現在利用できる治療薬は、神経伝達物質のレベルを調整するコリンエステラーゼ阻害薬と、神経細胞の損傷を抑えるナメンダ(メマンチン)などがあります。薬物療法に加えて、生活環境の整備や認知トレーニングも重要です。
