アルツハイマー病の主な原因とリスク要因

アルツハイマー病は脳の変性疾患で、記憶力や認知機能、判断力が徐々に低下し、日常生活が困難になります。原因は完全には解明されていませんが、年齢、遺伝、生活習慣、過去の外傷など、いくつかのリスク要因が指摘されています。

高齢

発症は主に60歳以降に始まり、65歳以上の人の約1/8、85歳以上では半数近くがアルツハイマー病と診断されています。高齢は最も強いリスク要因です。

頭部外傷

重度の頭部外傷(転倒や交通事故など)を経験したことがあると、アルツハイマー病のリスクが高まる可能性があります。外傷を回避することが予防につながります。

心血管疾患の既往歴

心臓病や血管障害は脳への血流に影響を与え、アルツハイマー病の発症リスクを上げると考えられています。心血管疾患を持つ人は認知症になる確率が高くなります。

家族歴・遺伝要因

家族にアルツハイマー病患者がいると、発症リスクは2〜3倍に上昇します。特にApoE ε4遺伝子保有者はリスクが高く、稀に決定的遺伝子(deterministic gene)を持つ場合は若年で発症します。

アミロイド斑とタングル(プラーク・タングル)

脳内にアミロイドβタンパク質の斑(プラーク)とタウタンパク質のねじれ(タングル)が蓄積すると、神経細胞間の情報伝達が阻害され、認知機能が低下します。これらは生存中には観察できませんが、死後の解剖で確認されています。

現在の治療法は症状の進行を遅らせる薬剤が中心で、根本的な治療はまだ確立されていません。生活習慣の改善やリスク要因の管理が予防に重要です。

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