骨減少症の薬はいつ服用すべきか?
骨減少症(オステオペニア)は、骨密度が低下し、骨が脆くなる状態です。体内のカルシウムやビタミンD、その他のミネラルが不足すると、骨が弱くなり骨折しやすくなります。骨減少症は骨粗鬆症の前段階とみなされ、症状は似ていますが、進行度は軽度です。
治療の基本方針
現在、骨減少症に対して骨粗鬆症と同様の治療が推奨されています。治療効果については議論がありますが、一般的には6〜8%程度の骨密度向上が期待されます。整形外科医は、治療開始の判断材料として「10年骨折リスク」を重要視します。
薬物療法
- ミネラル・ビタミン補給:カルシウムやビタミンDを含む食品(ヨーグルト、サーモン、チーズ、イワシ、緑葉野菜、ブロッコリー、アーモンドなど)やサプリメントが基本です。食事で十分に摂取できない場合は、これらの成分を含む医薬品を利用します。
- ビスホスホネート:骨形成サイクルを抑制し、骨吸収を防ぐ薬剤です。アレンドロン酸、リセドロン酸、バンドロナ酸などが代表的で、アクラスタ、レクラスト、ゾメタなどの注射剤がFDA承認済みです。
- カルシトニン:経口錠剤やスプレー剤として利用でき、骨代謝を調整します。
女性特有の治療
閉経後の女性はエストロゲンやプロゲステロンの減少が骨減少症の原因となることがあります。そのため、エストロゲン製剤が治療の選択肢となります。経口エストロゲンは、乳腺や子宮への直接的な影響が少なく、がんリスクが低減されます。経口薬で効果が不十分な場合は、ホルモン補充療法(HRT)を検討しますが、最終的な判断は婦人科医に委ねるべきです。
