膝関節炎の非手術的ケア方法
膝に影響を及ぼす関節炎には、変形性膝関節症(OA)とリウマチ性関節炎(RA)の2種類があります。RAは免疫系が関節や骨を攻撃することで起こり、OAは軟骨がすり減ることで痛み・こわばり・腫れを引き起こします。手術以外の対処法としては、薬物療法、理学療法、食事・運動、家庭でできるケア、代替療法があります。
薬物療法
市販薬としてはイブプロフェンやアセトアミノフェンがあり、単独でも併用でも痛みと炎症を軽減します。重症例では、医師の処方により経口ステロイドや関節内コルチゾン注射が短期間使用されます。ただし、血圧上昇、視力障害、体重増加、むくみなどの副作用に注意が必要です。
理学療法
薬物療法と併用して行うことが多く、バンドやウェイトを使った筋力トレーニングで膝周囲の筋肉を強化します。深いストレッチなどの可動域エクササイズは関節の柔軟性を高め、こわばりと痛みの軽減に役立ちます。マッサージは疼痛緩和と可動域拡大を促します。
食事と運動
膝は体重を支える関節のため、過体重は関節への負担を増やし、痛みと軟骨の劣化を早めます。医師は症状や全身状態に合わせて低脂肪の食事と適切な運動プログラムを提案します。水中エクササイズは関節への衝撃が少なく、特に従来の運動が難しい人に人気です。
家庭でできる対処法
氷や温熱パックを15分ずつ交互に当てると、一時的に痛みが和らぎます。市販のメントールクリームやスポーツ用軟膏も疼痛とこわばりの緩和に役立ちます。膝サポーターやブレースは関節を安定させ、負荷を別部位に分散させる効果があります。
代替療法
鍼灸は細い針を体の特定部位に刺すことで疼痛を軽減します。施術は資格を持つ専門家が適切な消毒手順で行う必要があります。経皮的電気神経刺激(TENS)は低出力の電流を膝に流し、神経伝達をブロックして痛みを抑えます。効果は個人差があり、科学的に完全に証明されているわけではありませんが、一時的な緩和を得られることがあります。
