ピークフローメーターとスパイロメーターの違いと使い方

ピークフローメーターの機能

ピークフローメーターは、口に装着したマウスピースに向かってできるだけ速く、力強く息を吹き込むことで、肺から排出される空気の流速を測定する小型の機器です。気道が狭くなると数値が低下するため、喘息発作の前兆を自宅で把握できます。日々測定することで、治療の効果や薬の増減、発作の誘因、救急受診のタイミングを判断できます。

ピークフローメーターの使用方法

毎日、または喘息症状が出始めたときに使用します。短時間作用型吸入薬(救急薬)を使用する前に測定してください。使用手順は次の通りです。

  1. 指針をゼロに合わせ、ハンドルを握ります。
  2. 口を空にし、背筋を伸ばして立ちます。
  3. 深く吸い込み、マウスピースを口に当てて歯と唇でしっかり閉じます。
  4. できるだけ速く、強く息を吹き出します(「ファストブラス」と呼ばれる)。指針が止まった位置を記録し、ゼロに戻して同じ操作を2回繰り返します。
  5. 3回の測定値がほぼ同じであれば、最高値を日々の「ピークフロー」としてグラフに記録します。

ピークフローのゾーン分け

測定値は赤・黄・緑の3色で区分されます。赤は医療的に危険な状態、黄は注意が必要、緑は安全な範囲を示します。個々の基準は異なりますが、目安は次の通りです。

  • 赤ゾーン:予測ピークフローの60%未満
  • 黄ゾーン:60%〜80%
  • 緑ゾーン:80%〜100%

スパイロメーターとは

医師が肺機能を評価するために使用する装置です。吸気・呼気の容量や流速を測定し、喘息や他の呼吸器疾患の重症度、治療効果、病態(閉塞性か拘束性か)を判断します。主な測定項目は、努力呼気容積(FVC)や努力吸気容積(FIV)です。

スパイロメトリー結果の解釈

測定結果は、肺機能を「正常」「閉塞性」「拘束性」「混合」の4つに分類します。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)は閉塞性、肺線維症や肺切除術後は拘束性、嚢胞性線維症は混合型に該当します。

スパイロメトリーとピークフローの違い

スパイロメーターは一定時間にわたって肺全体の容量と流速の変化(時間‑容量曲線)を測定し、FVC などの総合的な指標を提供します。一方、ピークフローは肺が完全に膨らんだ瞬間から10ミリ秒間で得られる最大流速のみを測定します。

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