pHと喘息
専門家の見解
バージニア大学(シャーロッツビル)で行われた研究によると、喘息患者は非喘息者に比べて血液や呼吸器のpHが低いことが報告されています(2000年『Pulmonary Reviews』)。
研究の概要
この研究では、pHに影響を受けやすい硝酸塩、亜硝酸塩、過酸化水素などの化合物を対象に、喘息患者のpH測定を行いました。すべての喘息患者で低pHが確認されました。
対象者
- 急性喘息患者 22名
- 急性非呼吸器疾患患者 19名
- 安定期喘息患者 12名
喫煙者、他の慢性疾患を持つ者、肺炎の症状がある者は除外されました。
結果
急性期の喘息患者は正常pHより約2ポイント低いことが分かりました。一方、コルチコステロイド治療を受けている喘息患者は、pHが正常範囲またはやや上回るレベルに回復していました。
今後の展望
pHと喘息の関連は示唆されましたが、なぜこの関係が生じるのかを解明することが次の課題です。将来的には、pH調整を組み込んだより具体的な喘息治療法の開発が期待されます。
