小児喘息の病態生理学

喘息は炎症性気道疾患で、米国だけでも約600万人の子どもが罹患しています。喘息の病態生理学は、正常な呼吸プロセスがどのように乱れ、疾患を引き起こすかを解明する分野で、主に5つの特徴があります。

気道炎症

子どもにおいては、環境アレルゲンやウイルス感染が最も一般的な炎症誘因です。これらの刺激により気道粘膜が炎症を起こし、呼吸が困難になります。

気管支過敏性

ほこりやアレルゲンなどの刺激に対して、気道は本来防御反応として収縮しますが、過敏性が高まると過剰に狭くなります。特に小児喘息では、アレルゲンが過敏性を増幅させることが知られています(National Asthma Education and Prevention Program)。

気流障害

気流障害は、肺への空気の出入りが制限される状態です。原因は気道の収縮、炎症、または粘液栓です。子どもの気道は細いため、同程度の炎症でも呼吸障害が顕著に現れます。

運動誘発性喘息

運動により気管支痙攣と炎症が起こる状態です。吸い込む空気の湿度や温度変化が主因と考えられます。子どもは口呼吸が多く、鼻による空気の加湿・温度調節機能が十分に働かないため、症状が出やすくなります。

早期・遅延反応

喘息には二相性の反応があります。早期反応はアレルギー性の急性炎症で、気道がすぐに腫れます。その後に続く遅延反応では、免疫系が炎症を長時間にわたって維持し、症状が持続します。

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