白血球数増加の原因とは
血液細胞
血液は赤血球(RBC)、白血球(WBC)、血小板、血漿の4つの主要成分から構成され、成人の体内には約4リットルが循環しています。各成分は体内の恒常性を保つために欠かせない役割を果たします。
赤血球(RBC)
赤血球は酸素と栄養素を全身の細胞へ運び、二酸化炭素などの老廃物を肺へ戻す役割を担います。
白血球(WBC)
白血球は免疫応答の中心的存在で、感染症やアレルゲンなどの外来物質を認識・攻撃・除去します。代表的な白血球の種類は好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球です。
白血球増加(白血球増多症)
完全血球計算(CBC)で測定される白血球数が基準値を超える状態を「白血球増多症(Leukocytosis)」と呼びます。単に総数が増えるだけでなく、特定の白血球が顕著に増加するケースもあります。たとえば、単核球が増える単核球症などが該当します。
白血球数増加の原因と関連疾患
白血球数が上昇する主な要因は以下の通りです。
- 急性・慢性の感染症(細菌、ウイルス、真菌など)
- 身体的・精神的ストレス
- 炎症性疾患(関節リウマチ、リウマチ熱など)
- 外傷ややけどなど組織損傷
- アレルギー反応(炎症性サイトカインの放出)
- 白血病やその他の悪性腫瘍
- 自己免疫疾患(全身性エリテマトーデスなど)
これらの状態では、組織損傷や免疫系の活性化に伴い白血球が大量に産生・放出されます。診断時には総白血球数だけでなく、各白血球種の比率や増加傾向も評価し、原因疾患の特定に役立てます。
