稀な月経出血障害とその対策
女性の月経は、卵巣・乳房・膣・子宮の変化が月ごとに起こります。平均的な月経は5日間続き、約28日周期ですが、個人差があります。多くの女性は正常な月経を経験しますが、稀な月経出血障害も存在します。本稿では代表的な障害とその原因・症状を解説します。
異常子宮出血(AUB)
異常子宮出血(AUB)は、月経時の出血量が通常の10〜20倍になる状態です。年齢に関係なく起こり得ます。主な原因はホルモンバランスの乱れ、流産、子宮の構造異常、甲状腺疾患、白血病、血栓などです。
少月経(ハイポメノレア)
少月経は月経時の出血が極めて少ない状態で、スポッティング(間欠的な出血)を伴います。甲状腺機能低下症や腎疾患の患者に多く見られます。
無月経(アメノレア)
無月経は月経が全く来ない状態です。思春期前、妊娠中、閉経後は正常です。16歳までに初潮が来ない場合は「原発性無月経」と診断され、ホルモン調節異常が原因です。定期的に月経があった女性が3か月以上出血しなくなる場合は「続発性無月経」と呼び、ストレス、疾患、エストロゲン低下などが原因です。
月経前不快気分障害(PMDD)
月経前不快気分障害(PMDD)は、全女性の約3〜5%が罹患し、PMSよりも重度の症状が現れます。頭痛や片頭痛、気分の変動、不安、うつ状態などが主な症状です。
月経痛(ディスメノレア)
月経痛は「月経痛」とも呼ばれ、原発性と続発性の2タイプがあります。原発性は数日で自然に治まる生理的な痙攣で、他の疾患と関係がありません。続発性は子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患が原因で、めまい、嘔吐、発汗を伴うことがあります。
