高ビリルビン血症の治療はいつ開始すべきか
新生児の黄疸と高ビリルビン血症の検出
胎盤からビリルビンが漏れると新生児に黄疸が現れます。約60%の新生児が軽度の黄疸を示し、皮膚や眼球が黄色くなるのが最も分かりやすいサインです。
早期の兆候としては無気力や授乳不良、遅い段階では呼吸停止、痙攣、発熱などがあります。慢性化すると痙性脳性麻痺や高周波聴覚障害、軽度の知的障害が見られることがあります。
ビリルビン値の基準
健康な成人の血中ビリルビン濃度は0.2〜1.5 mg/dLが標準です。黄疸が出るときは4〜15 mg/dL程度に上昇していることが多いです。
治療法
新生児の黄疸に対する主な治療は光線療法です。ビリルビンは光を吸収して分解されやすくなるため、白色・緑色・特に青色の光を照射して血中ビリルビンを減少させます。
クリーグラー・ナジャー症候群とケルニクテルス
クリーグラー・ナジャー症候群を放置すると、ビリルビンが脳に蓄積しケルニクテルスを引き起こすことがあります。これは脳組織の損傷、痙攣、その他の神経障害を伴う重篤な状態です。肝機能検査が正常でも神経症状と高ビリルビンが同時に認められたらケルニクテルスが疑われます。早期の治療が神経機能の低下を防ぎます。
ダビン・ジョンソン症候群
この症候群は慢性または再発性の黄疸が特徴で、肝機能検査は正常です。肝臓が暗褐色に変色することが診断の手がかりとなります。特に治療は必要ありません。
ギルバート症候群
遺伝性の軽度ビリルビン代謝障害で、成長過程で黄疸が出やすくなります。赤血球の寿命が短くなることが確認ポイントです。新生児期は母乳黄疸と混同しやすいですが、基本的に治療は不要です。
