膝が曲がってしまう原因と対策
後十字靭帯損傷
膝を可動域を超えて曲げ伸ばししたり、脚をねじった状態で側面に衝撃が加わると、膝が「抜ける」ことがあります。大腿骨と脛骨をつなぐ靭帯のうち、後十字靭帯は膝の後方を斜めに走るX字形の構造です。繰り返しの負荷でこの靭帯に微細な裂傷が生じ、腱や大腿四頭筋が緊張しやすくなります。靭帯が不安定になると、わずかな圧でも膝が崩れやすくなります。主な症状は膝の軽度から中度の痛み、階段の昇降時の痛みなどです。
半月板損傷
半月板は大腿骨と脛骨の間にある柔軟な軟骨で、衝撃吸収の役割を果たします。歩行や運動、膝を曲げた状態で急にねじると裂けることがあります。裂傷があると膝の動きに連動して筋肉や腱、靭帯に負荷がかかり、膝が外れやすくなります。大腿四頭筋の弱化や腱炎も併発し、痛みと膝の脱臼が増加します。
前十字靭帯損傷
前十字靭帯の損傷も膝が脱臼する原因です。スポーツなどの急激な衝撃で起こりやすく、ポッピング音とともに膝が抜け、激しい痛み、腫れ、立ち上がれない状態になります。工場の組み立てラインやスキー、ダンス、マッサージ師の仕事など、膝を繰り返しねじったり伸ばしたりする姿勢でも微細な裂傷が蓄積し、同様の症状が現れます。
対策と予防
ハーバード医科大学の2003年の調査では、米国で45万件以上の膝関節置換手術が行われ、年間約1500万人が膝の痛みで受診しています。関節を支える筋肉の強化と柔軟性を高めるエクササイズが、膝の痛み改善に有効です。膝と股関節は体内最大の関節で、体重を支える重要な役割があります。体重管理とともに、脚と臀部の筋肉をトーンアップし、1日1万歩程度の歩行を継続すれば、関節の健康と筋力向上が期待できます。
