上腕二頭筋腱炎(バイセップ腱炎)の治し方
上腕二頭筋腱炎は、筋肉と骨をつなぐ腱が過度に使用されることで起こります。医学的には炎症が伴わないことが多く、「腱症(tendinopathy)」と呼ばれることもあります。肩の前側に痛みがあり、腕を前に伸ばしたり、肩を上げる動作で痛む場合は上腕二頭筋腱炎の可能性があります。夜間に痛みが増したり、動かすときに「パキッ」という音が聞こえることもあります。
必要なもの
- 非ステロイド性抗炎症薬(例:イブプロフェン、ナプロキセン)
治療手順
- 診断を受ける
まずは医師に診断してもらいましょう。医師の指示に従ってから自己治療を開始してください。 - 薬の服用と安静
医師の処方に従い、イブプロフェンやナプロキセンなどの非ステロイド性抗炎症薬を5〜7日間服用します。患部の腕は最低3週間は安静にし、必要に応じてスリングで固定すると効果的です。 - 冷却
腫れや痛みがある場合は、1回20分程度を目安に1日数回、氷嚢や冷却パックで患部を冷やします。皮膚に直接氷が当たらないようタオルで包んでください。 - 過度な上げ動作を避ける
肩の上に物を持ち上げる動作は控え、どうしても持ち上げる必要があるときは腕を体に近づけ、肩の高さを超えないようにします。 - ステロイド注射の検討
痛みが強い場合は医師にステロイド注射を相談してください。ただし、腱がさらに弱くなるリスクがあることを理解しておきましょう。 - リハビリ:ストレッチと筋力強化
安静期間(約3週間)後に、徐々にストレッチと筋力トレーニングを開始します。- ストレッチ例:壁に向かって立ち、上げた腕の親指側を壁につけ、手のひらを下に向けます。肘を伸ばしたまま体を反対側に回すと、上腕二頭筋に伸びを感じます。15秒間キープし、数回繰り返します。
- 軽いダンベル(約2ポンド)でのカール:手のひらを上に向けて持ち上げ、肩に近づけるように曲げ、1秒間キープして元に戻します。
- 肩の前方伸展:腕をまっすぐ伸ばしたまま前方・上方に上げ、5秒間キープ。10回を3セット行い、徐々に負荷を増やします。
