手首腱炎の治療法

安静と氷冷療法

手首腱炎の初期治療として、まずは患部を安静にし、氷で冷やすことが重要です。安静にすることで炎症の進行を防ぎ、手首用のスプリントやサポーターで動きを制限すると効果的です。氷は血管を収縮させ炎症と痛みを軽減します。発症後48時間は、20分間氷を当て、3〜4時間ごとに繰り返すのが目安です。また、手首を心臓より高く上げて血流を抑えると、腫れが和らぎます。

薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)――イブプロフェン、ナプロキセン、アスピリンなど――は腱炎による腫れと痛みを和らげます。これらはCOX-2酵素とプロスタグランジンの働きを抑制し、炎症反応を低減します。症状が重い場合は、医師の指示でステロイド系の処方薬を使用することもあります。

ストレッチと筋力強化エクササイズ

ミシガン大学医療システムが推奨するリハビリテーション例を紹介します。

  • 屈曲エクササイズ:手の甲を膝に置くか、前に伸ばします。手首をゆっくりと自分側に曲げ、5秒間キープしてから伸ばす。これを10回、3セット行います。
  • 伸展エクササイズ:手のひらを下に向け、手首を前に出します。指先をできるだけ上に持ち上げ、5秒間キープして緩める。10回を3セット実施します。
  • 横方向エクササイズ:手首を左右に曲げ、各方向で5秒間保持。10回を3セット行います。
  • 負荷付き屈伸:軽いハンマーやダンベルを握り、上記の屈伸・伸展を行うことで筋力と血流を促進し、治癒をサポートします。
  • 握力トレーニング:ゴムボールを5秒間握り、10回を3セット繰り返します。

回復までの目安

回復期間は個人差がありますが、上記の治療を総合的に実施すれば、比較的早く症状が改善します。無理をせず、痛みが増す場合は医師に相談してください。

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