回旋腱板損傷と腕・肩の痛み
回旋腱板は、肩関節を円運動や回転運動の際に安定させる4つの筋肉と腱の総称です。これらの腱に小さな断裂が生じると炎症が起こり、肩や腕に痛みや違和感が現れます。頭上に物を取る、落ち葉をかくなどの日常的な動作でも痛みを感じることがあります。
原因
肩が十分に鍛えられていない状態で、同じ動作を繰り返すと肩や腕に痛みが出やすくなります。転倒や衝撃による急な外傷も炎症や回旋腱板損傷の原因となります。テニス選手や野球の投手など、肩に大きな負荷がかかるスポーツ選手は特にリスクが高いですが、塗装作業や庭仕事をする一般の人でも同様の問題が起こります。
症状
最も一般的な症状は、肩の上部や前部に感じる痛みです。その他、肩の筋力低下、可動域の制限、夜間に痛みで目が覚める、腕に放散する痛み、頭上への物の持ち上げが困難になるなどがあります。手を握って前に伸ばすだけでも痛みが出ることがあります。
診断
整形外科やスポーツ医学の専門医が、肩の各部位を押して痛みを確認しながら診断します。肩と腕の可動域、関節の硬さ、前方や下方への抵抗テストを行い、必要に応じてMRIで腱の断裂や骨の状態を詳細に評価します。
治療
症状の重症度に応じて治療法が異なります。軽度の炎症や小さな腱断裂であれば、安静、氷冷、消炎鎮痛薬、理学療法で自然治癒が期待できます。ステロイド注射が行われることもあります。腱が大きく裂けている場合は、関節鏡下手術で腱を修復し、術後はリハビリテーションで筋力と可動域を回復させます。
注意点・回復のポイント
回復期間は損傷の程度、治療内容、年齢、体力に左右されます。できるだけ早期に適切な治療を開始し、肩の強化エクササイズを継続することが再発防止につながります。痛みがなく、可動域が十分に戻ったら、通常の生活やスポーツ活動を再開できます。
