小児における敗血症性関節炎

原因

敗血症性関節炎は、主に細菌が関節腔や関節組織に侵入することで起こります。血流を介した感染、手術中の汚染、外傷による直接侵入などが経路です。小児でよく見られる原因菌は、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、グラム陰性桿菌、ライム病の原因となるボレリア菌などです。

リスク要因

関節炎の既往歴がある子どもや、リウマチ性関節炎、がん、糖尿病、鎌状赤血球症、全身性エリテマトーデスなどの基礎疾患を持つ患者はリスクが高くなります。また、関節鏡手術や人工関節置換術を受けた場合も感染リスクが増大します。

症状

突然の関節痛、局所的な腫脹、紅斑、熱感、発熱、寒気が典型的です。小児では嘔吐や悪心を伴うこともあります。これらの症状は他の疾患と類似するため、正確な診断には医師の受診が必要です。

診断

関節の永久的な障害を防ぐため、迅速な診断が重要です。医師は症状や既往歴を聴取し、血液検査や血培養で感染の有無を確認します。関節穿刺(関節液採取)により、関節液の培養や細胞診を行うことが一般的です。関節の構造的変化が疑われる場合はX線撮影が行われます。

治療

治療方針は患者の年齢、基礎疾患、感染の重症度によって異なります。細菌性の場合は抗生物質を速やかに投与し、必要に応じて関節液の排出(ドレナージ)を行います。疼痛管理として鎮痛薬、関節の固定、理学療法が併用されます。適切な治療を受ければ予後は良好ですが、遅延すると変形性関節症や関節変形が残ることがあります。重症例では再建手術が検討されます。

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