進行性関節痛の原因と診断のポイント
経過(Chronology)
6週間以上続く進行性関節痛は、急性限定性障害か慢性疾患かを検討する必要があります。ウイルス感染(HPV、肝炎)や関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、乾癬性関節炎、変形性関節症、線維筋痛症などが考えられます。痛風も検査すべきですが、通常は単関節に限られます。多くは血液検査で評価できます。
炎症(Inflammation)
痛みの部位・発症時期・発症時の動作は診断の手がかりになります。関節の過度使用は関節リウマチや変形性関節症を助長し、タンパク質過多の食事後に急性炎症が起こると痛風が疑われます。関与する関節部位も診断に有用です。
分布(Distribution)
関節の部位分布は診断情報として重要です。膝・肩・股関節などの大関節に限局する関節炎もあれば、手指や足趾など小関節に現れるものもあります。時間経過で他関節へ広がる様式も診断に役立ちます。また、皮疹や皮膚病変の有無は全身性エリテマトーデスや乾癬性関節炎の手がかりになります。
人口統計(Demographics)
性別や人種も鑑別診断に影響します。女性はSLEの発症リスクが高く、男性は痛風が多いです。人種は多発性筋痛症やSLEのリスクに関与し、家族歴は関節リウマチや強直性脊椎炎の遺伝的素因を示唆します。
臨床所見(Clinical Findings)
血液検査や画像診断で原因を特定します。血液検査で関節リウマチ、痛風、SLE、HPV感染などを評価し、X線やMRIで関節構造を確認します。関節液の穿刺で白血球数を測定すれば、特定の疾患の診断に役立ちます。
