セリエル動脈狭窄症(MALS)の症状と対策

セリエル動脈狭窄症(別名:セリエル動脈圧迫症候群)は、若く痩せた女性に多く見られる先天的な血管異常です。中隔弓状靭帯が異常な位置にあり、セリエル動脈を圧迫して胃・肝臓・膵臓・小腸への血流が著しく減少します。

定義

セリエル動脈は腹部の主要血管で、食物の消化・吸収に不可欠な臓器へ血液を供給します。本症候群では、奇形の中隔弓状靭帯が動脈を締め付け、血流不足を引き起こします。

消化器系の症状

最も一般的な症状は食後の上腹部痛で、激しい痛みとともに体重減少がみられます。また、持続的な上腹部の鋭い痛みや、食欲不振も報告されています。

循環器系の症状

腹部雑音(ブリュート)が聴取されることがあります。これは腹部大動脈上で血流が乱れるために発生する異常音です。

原因

正確な原因は未解明ですが、靭帯の先天的な異常配置が主因と考えられています。双子での発症率が高いことから、胎児期の発育異常が関与している可能性があります。

治療法

主な治療は中隔弓状靭帯を切除し、動脈への圧迫を解除する手術です。しかし、手術後に症状が改善しない例もあり、治療効果には個人差があるため、慎重な診断とフォローが必要です。

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