頭痛の原因と種類:複雑なケースを理解する

一次性頭痛

一次性頭痛は他の病気に起因せず、診断が比較的容易です。代表的なものに緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛があります。緊張型頭痛は筋肉の収縮が原因で起こります。片頭痛や群発頭痛は頭部の血管が拡張・腫脹することで生じます。血管壁や脳を覆う膜、頭皮・首・顔の神経終末は痛覚がありますが、実際の脳組織自体は痛覚がありません。

二次性頭痛

二次性頭痛は基礎疾患が原因であり、診断が複雑です。脳出血、動脈瘤、腫瘍、脳卒中、髄膜炎、脳炎、エプスタイン・バーウイルス感染、頭蓋内圧の異常(高い・低い)、外傷性頭部損傷、動静脈奇形、側頭動脈炎などが挙げられます。頭痛がほぼ毎日続き、鈍い痛みを伴う場合や、めまいや吐き気を感じる場合は二次性頭痛の可能性があります。

動静脈奇形(AVM)

動静脈奇形は胎児期または出生直後に形成される血管のねじれた絡みです。動脈が酸素豊富な血液を脳細胞へ、静脈が酸素不足の血液を回収する機能が妨げられます。脳や脊髄にできたAVMは重篤な症状を引き起こし、頭痛やけいれんが主な症状です。頭の片側だけに続く頭痛は、AVMの位置と関連していることがあります。

側頭動脈炎

50歳以上で初めて激しい頭痛が出た場合、側頭動脈炎が原因の可能性があります。側頭動脈炎は頭部に血液を供給する血管、特に頸部から分岐する動脈の炎症です。噛む動作で痛みが増す、視力障害が現れるといった症状があり、放置すると失明に至ることもあります。

頭蓋神経痛

頭蓋神経痛は頭部や上部頸部の神経が炎症を起こし、過敏になる状態です。顔面の痛みを伴うこともあります。

医療機関の受診が必要な時

重度で持続的な頭痛は、髄膜炎、脳卒中、心筋梗塞などの重大な疾患のサインです。薬が効かない、または極度に痛みが強く続く場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。頭痛の部位、持続時間、性質、強さ、誘因などを正確に記録し、医師に伝えることが診断・治療の鍵となります。

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