肝性昏睡に関する情報
原因
- 肝性昏睡は、肝臓の血流が低下または停止し、アンモニアなどの毒素が体内に蓄積することが主な原因です。肝臓がこれらの毒素を除去できなくなるため、意識障害が生じます。
症状
- 昏睡に至る前に、以下のような症状が現れることがあります。
- 眠気やだるさ
- 混乱や注意力の低下
- 性格の変化や無気力
- 方向感覚の喪失(見当違い)
診断
- 臨床的には刺激に対する反応が全くなく、脳波の異常が認められます。診断には以下の検査が行われます。
- 血液検査(アンモニア濃度、肝機能マーカー)
- ホルモン・腺機能検査
- 画像診断(CT、MRI)
治療
- 肝性昏睡の治療は、肝性脳症の治療と同様です。主な目的は原因となる毒素の除去と、生命維持の支援です。
- 原因薬剤や感染症の除去・治療
- 人工呼吸や循環管理などの集中治療
- ラクツロースや抗生物質による腸内アンモニア産生の抑制
長期予後
- 予後は非常に不良で、米国国立衛生研究所(NIH)のデータによれば、肝性昏睡患者の約80%が死亡します。
