発作障害に効果的な食事法
ケトジェニックダイエット
子どもがてんかんを患っている場合、症状コントロールに最も効果的なのは高脂肪・低炭水化物の食事法、いわゆるケトジェニックダイエットです。この食事法は、炭水化物から得られるブドウ糖ではなく、脂肪をエネルギー源として利用させることを目的としています。エネルギー供給の切り替えが発作の頻度や重症度を減少させると考えられています。てんかん財団によると、厳密にケトジェニックダイエットを実践した子どもの約3割が発作回数の大幅な減少を示し、さらに別の3割は発作がほぼ消失すると報告されています。
この食事法は薬と同様に慎重に管理する必要があり、医師の指導のもとで実施します。開始時には24時間の断食を行い、体内のブドウ糖を使い切ってから脂肪燃焼状態へ移行させます。以後は、1日の総エネルギー摂取量の約80%を脂肪、残り20%をタンパク質と炭水化物で構成する食事を続けます。
例えば、メイヨークリニックが提示した1日2000kcalのメニュー例は、バターやオイルを大さじ9杯、ヘビークリーム6オンス、肉3オンス、野菜3オンスといった構成です。医師は子どもの体重・性別・年齢に合わせて、類似のプランや調整版を処方します。果物や穀物、ほとんどの乳製品は大幅に制限されます。
ダイエットによる副作用の可能性
ケトジェニックダイエットは、薬剤と同程度のリスクを伴うことがあります。主な副作用として、便秘、脱水、成長遅延、尿酸の蓄積、胆石や腎結石の形成が挙げられます。子どもの体調変化は速やかに医師に報告し、適切な対策を講じましょう。
その他の留意点
多くの場合、ケトジェニックダイエットを実施中でもてんかんの薬は継続して服用します。食事療法が有効であれば、医師の判断で薬剤量を減らすことが可能です。発作が完全に止まった場合は、段階的にダイエットを中止することがあります。
成人のてんかん患者も同様にケトジェニックダイエットを試すことができ、またアトキンスダイエットのような低炭水化物食も選択肢となります。詳細は担当医と相談してください。
