脳のMRIで得られる情報とは?
磁気共鳴画像法(MRI)は、強力な磁場と無線周波数パルス、コンピュータを用いて体内の詳細な画像を作成する非侵襲的検査です。造影剤を飲んで画像のコントラストを高め、検査中は動かずに装置内に横たわります。脳のMRIは、さまざまな疾患の診断に活用されます。
腫瘍
脳腫瘍は脳内に異常に増殖した細胞塊です。原発性(脳で発生)と転移性(他の臓器から転移)があります。MRIで腫瘍の位置や大きさは確認できますが、良性か悪性かは生検で判断します。
脳卒中
脳卒中は脳への血流が遮断され、脳細胞が死滅する状態です。MRIは卒中が起きた部位と損傷の範囲を可視化し、治療方針の決定に役立ちます。
外傷性脳損傷
頭部への強い衝撃により脳が損傷する外傷性脳損傷では、症状だけでは損傷部位が不明確なことがあります。MRIは病変部位と損傷の程度を正確に示し、脳卒中と似た病変も区別できます。
神経系の慢性疾患
多発性硬化症(MS)などの慢性疾患は、MRIで白質の減少や脱髄病変として確認できます。先天性の奇形による障害でも、影響を受けた脳領域と損傷の程度を画像で把握できます。
診断上の課題
MRIは脳の構造を高解像度で映し出しますが、異常の判別が難しい場合があります。たとえば、腫瘍組織と浮腫による液体を見分けにくいことがあります。
