正常な脳と統合失調症患者の脳の違い
定義
メイヨークリニックは統合失調症を、妄想や現実感覚の喪失を引き起こし、患者が日常生活で正常に世界と関わることができなくなる脳疾患群と定義しています。
脳の損傷部位
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)神経学教授のポール・トンプソンによれば、統合失調症は頭頂葉と前頭葉の両方に損傷をもたらします。
主な症状
頭頂葉の損傷は初期の幻覚を説明でき、損傷が前頭葉に広がると認知機能の障害が顕在化します。
原因と考えられるメカニズム
トンプソンが挙げる主要な仮説は次の三つです。
① 正常な細胞死の加速
② 脳信号伝達に必要なミエリン鞘の欠損
③ ドーパミンという化学物質の過剰産生
年齢別の違い
思春期に発症した患者は成人発症患者に比べ、脳組織の減少が顕著です。トンプソンは、若年期における余分な神経細胞の「剪定(プルーニング)」が疾患によって過剰に進行すると考えています。
