脊髄刺激装置の概要と使用方法

脊髄刺激装置とは

脊髄刺激装置は、脊髄の神経損傷による神経痛を軽減するために設計された医療機器です。坐骨神経痛や腰痛に対する他の治療が効果を示さなかった場合の最終手段として行われ、体内に装置を埋め込む手術が必要です。

仕組みと作用

装置は体内に設置されたリード(電極)から電気インパルスを送り、痛みの信号伝達を遮断します。リードが脊髄に微弱な刺激を与えることで、痛みが「軽いチクチク感」に置き換わります。

構成部品

脊髄刺激装置は主に3つのパーツから構成されます。

  • 電源ユニット:バッテリー式で、通常3〜5年持続し、肋骨下に外科的に埋め込まれます。
  • エクステンション(延長コード):腹部を通って電源ユニットとリードを接続し、電力を供給します。
  • リード(電極):硬膜外腔に配置され、手持ちの磁石でオン・オフを切り替えることで電気パルスを送ります。

手術の流れ

第一段階:テスト装着

まずリードを仮に装着し、痛みが50%以上軽減されるかを確認します。効果が認められた場合に本格的な埋め込み手術へ進みます。

第二段階:本装着

テストが成功したら、電源ユニットとエクステンションを体内に固定し、リードを接続します。テスト時に外部電源でリードを駆動した場合は、バッテリーとエクステンションだけを新たに埋め込む手順となります。新しいリードが必要な場合は、リードも同時に埋め込みます。

リードの種類

患者の症状や刺激範囲に応じて、以下の3タイプのリードが使用されます。

  • オクトロッド(8電極)― 複数部位を同時に刺激できる最長タイプ。
  • クアドリポーラリード(4電極)― 短めで、特定部位を集中刺激。
  • マルチリードシステム― 脊柱の左右両側に配置し、両側を同時に刺激。

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