脳卒中後に見られる脳の病変は何を示すのか?

脳卒中は血管の閉塞や破裂により脳への血流が急激に止まることで起こり、脳細胞が急速に死滅します。治療が遅れるほど脳への損傷は深刻になり、脳の特定部位に異常組織(病変)が残ります。病変はその部位が受けた損傷を示し、機能障害の原因となります。

前頭葉

前頭葉は脳の最前部に位置し、選択的注意、作業記憶(瞬時に使用する情報)、計画・組織・問題解決に関与します。また、人格や感情の調節にも関わります。前頭葉に病変ができると、人格変化や非合理的な行動、記憶力・注意力の低下が見られます。

頭頂葉

頭頂葉は前頭葉の後方にあり、一次感覚皮質を含んで触覚や圧覚を司ります。右側頭頂葉が損傷すると視覚‑空間認知が障害され、移動や位置把握が困難になります。左側頭頂葉が損傷すると、書字や話し言葉に関する言語機能に問題が生じます。

後頭葉

後頭葉は頭部の後方に位置し、視覚情報の受容や形・色の認識を処理します。後頭葉が障害されると視覚障害が現れます。

側頭葉

側頭葉は耳の上側にあり、海馬を含んで短期記憶を長期記憶へと変換します。右側側頭葉は視覚記憶、左側側頭葉は言語記憶を担当します。どちらかが損傷すると、記憶機能全般が障害されます。

脳幹

脳幹は呼吸、心拍、覚醒、消化といった重要な自律機能を制御します。脳幹に病変が起こると、重度の障害や植物状態に至ることがあります。主な症状は麻痺、言語・嚥下障害、眼球運動失調によるめまいや嘔吐です。

小脳

小脳はバランス、運動、反射、協調性を司ります。小脳に病変ができると、歩行や身体の動き、動作の協調に支障が出ます。

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