中心神経障害とは?
中枢神経系は脳と脊髄から構成されます。中枢神経障害(central neuropathy)は、これらのいずれか、または両方に外傷が生じた状態を指します。中枢神経系は自律神経系の一部も含み、内臓や血圧などの無意識的な機能を制御します。
原因
- 脳や脊髄に直接的な外傷が加わることが主な原因です。例として、銃創、重度の交通事故、その他の外傷があります。また、多発性硬化症や脳卒中の合併症としても発症します。原因が特定できないケースもあります。
症状
- 中枢神経系の損傷は、体の両側に痛みや感覚異常が出ることが多く、性器、上肢、または損傷部位以下の全身に及ぶことがあります。痛みは「ねじれるナイフ」や電撃のように表現されます。脊髄損傷の場合は、麻痺、感覚鈍麻、灼熱感、刺すような痛みが現れます。
薬物療法
- 神経障害性疼痛に対する薬は多数あります。抗てんかん薬(ガバペンチン、フェニトイン、クロナゼパム、カルバマゼピン)や三環系抗うつ薬(ノルトリプチリン、アミトリプチリン)が代表的です。局所用のリドカインやカプサイシン貼付剤も有効です。
脊髄刺激療法(SCS)
- 疼痛が重度で経口薬だけでは不十分な場合、脊髄刺激療法が選択肢となります。低レベルの電流を脊髄に送ることで痛み信号を遮断します。デバイスは外科的に埋め込み、体内バッテリーまたは外部電源で駆動します。必要に応じて取り外し手術が可能です。
脊髄ポンプ
- 疼痛ポンプとも呼ばれ、手術で体内に埋め込む装置です。主にモルヒネなどの鎮痛薬を脊髄付近に持続的に投与します。薬剤はポンプのリザーバーに月1回注入し、必要に応じて手術で取り外せます。
経皮的電気神経刺激(TENS)
- デバイスを体内に埋め込みたくない患者向けに、外部電極を用いて低電圧の電流を皮膚上から送る方法です。中等度からやや重度の神経障害性疼痛に有効とされています。
