腹部・自律性発作(単純部分発作)の見分け方と診断手順
概要
全てのてんかんが全般発作ではありません。意識障害を伴わない発作が起こることがあります。脳のごく一部で起こる痙攣活動は「単純部分発作」と呼ばれます。
単純部分発作の中でも、腹部の不快感や吐き気、腹部から喉へと上がってくるような感覚が繰り返し現れるタイプがあります。これは自律神経系(ANS)に関与するため「自律性発作」または「腹部発作」とも呼ばれます。ANSは心拍数、腸の蠕動、性機能、血圧調整、排尿、発汗、涙液分泌、恐怖反応など多くの身体機能を制御しています。
必要なもの
- 知識
- 観察力
- 主治医
- 神経内科医
- 脳波検査(EEG)
観察すべき症状と手順
- 腹部不快感や吐き気、上部胃部の上昇感(腹部から喉へ症状が上がってくる感覚)。
- 腹痛、嘔吐、腸内ガス音、げっぷやげっぷ放出。
- 蒼白、潮紅、発汗、鳥肌、瞳孔拡大、心拍・呼吸数増加、頻尿などの自律神経症状。
- 稀に陰茎勃起や性的興奮、さらにはオーガズムに至ることもある。
- 検査
診断のゴールドスタンダードは脳波検査(EEG)です。頭部に小さな電極を装着し、脳の電気活動を記録します。異常波形が認められれば診断となります。
また、脳腫瘍や脳卒中など構造的な原因を除外するために頭部CTやMRIが実施されることがあります。
まとめ
腹部や自律神経に関わる単純部分発作は、意識障害がなくても日常生活に支障をきたすことがあります。症状を正確に把握し、専門医の診断を受けることが重要です。
