高齢者の股関節骨折後の介護方法
骨粗鬆症により骨が脆くなり、高齢者に股関節骨折は頻繁に起こります。転倒時に側面に着地すると発生しやすく、入院後は自宅での介護が必要です。65歳以上の患者の40%は長期療養施設へ入所しますが、残りの60%は家族や介護者が自宅で世話を続けます。
必要なもの
- 尿道カテーテル
- ベッドパン
- 手すり
- スロープ(段差解消用)
- 加圧ストッキング
- 車椅子
- ウォーカーまたは杖
- ハンドウェイト(握り重り)
介護手順
-
自宅の安全対策を徹底する。絨毯や床上の装飾など転倒の元になるものをすべて除去し、階段や廊下にスロープと手すりを設置する。特に浴室や座る場所は手すりを設ける。
-
初期の安静期間は尿道カテーテルやベッドパンを使用し、トイレへの移動が困難な場合に備える。歩行や体位変換が痛みを伴うことが多いため、これらの補助具で負担を軽減する。
-
2〜3日以上ベッド上で安静が続く場合は、加圧ストッキングを装着する。血流を促進し、血栓や褥瘡(床ずれ)のリスクを下げる効果がある。
-
初期は車椅子を使用して部屋間の移動をサポートする。安全に移動できるよう、車椅子のブレーキやシートベルトの確認を忘れずに。
-
適度に車椅子から立ち上がらせ、筋力回復を促す。理学療法が始まったら、患者と一緒にリハビリの内容を確認し、指導されたエクササイズを日常に取り入れる。運動不足は褥瘡や感染症の原因になるため、積極的に動かすことが重要。
-
ハンドウェイトやウォーカーを用いて、回復可能な筋肉を鍛える。痛みや疲労があっても、継続的にリハビリを行うよう励ます。
