ペースメーカー使用時の注意点
医師は心拍が遅すぎる、または電気信号の異常がある患者にペースメーカーを埋め込みます。胸に小さな切開を行い、心拍を調整するタイマー付きデバイスを設置します。ペースメーカーを装着した方は、以下の警告サインや日常生活での注意点を把握しておく必要があります。
高電圧エリアの回避
高電圧が流れる場所(高圧送電線、発電所、大型磁石、溶解炉、レーダー施設、アーク溶接機など)に近づくと、ペースメーカーが誤作動する恐れがあります。めまい、心拍リズムの変化、立ちくらみなどの症状が出たら、少なくとも3メートル離れ、脈拍を確認してください。現在のペースメーカーはマイクロ波炉の影響に対する保護機能が備わっているため、通常は問題ありません。
空港の保安検査
空港の保安検査を受ける際は、ペースメーカー搭載者であることを係員に伝えましょう。金属探知機のハンドホールド型ワンドは磁石を使用しているため、ペースメーカーの機能に影響を与える可能性があります。検査員がワンドをデバイス上に長時間(1〜2秒以上)当てないよう注意してください。
MRI(磁気共鳴画像)検査
MRI の強い磁場はペースメーカーの機能やプログラムに影響を及ぼすことがあります。リードが加熱するリスクもあるため、原則として MRI は避けるべきです。検査が不可欠な場合は、心臓専門医とリスク・ベネフィットを十分に相談し、検査中は医師が常にモニタリングし、必要に応じてペースメーカーの設定を調整できる体制を整えてください。
手術・歯科治療
手術や歯科治療を受ける際は、必ず担当医師にペースメーカーの装着を伝えてください。特定の手術ではデバイスを一時的にオフにしたり、別モードに切り替える必要があります。これらの設定変更は心臓専門医が手術外でも行うことができます。
緊急症状
以下のような症状が現れたら速やかに担当心臓医に連絡してください。
- ペースメーカー部位の激しい痛み
- 頻繁なしゃっくり
- 息切れ
- 腹部の筋肉痙攣
- めまい、失神、立ちくらみ
- 部位の発赤、腫れ、膿漏、熱感、発熱、圧痛など感染症状
感染や機能異常が疑われる場合は、早急に医療機関で診察を受けましょう。
