心内膜炎の予後と予防
亜急性心内膜炎
米国国立心肺血液研究所(National Heart, Lung, and Blood Institute)によると、亜急性心内膜炎の最も一般的な原因は口腔内に常在する連鎖球菌です。症状は徐々に進行し、発熱、体重減少、貧血、インフルエンザ様症状などが現れ、受診が遅れることがあります。
予後
- 入院で4〜6週間の集中抗菌療法を早期に開始することで、完全回復の可能性が最も高まります。
- 治療が遅れると心臓にダメージが蓄積し、脳卒中、僧帽弁破裂、最悪の場合は死亡といった重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。
急性心内膜炎
iVillage Your Total Health の報道によれば、急性心内膜炎の主要原因は黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)で、皮膚の切創や創傷から体内に侵入します。症状は急速に現れ、発熱が最も顕著な兆候です。
予後
- 迅速な抗菌治療が行われても、細菌が弁組織を激しく破壊するため、予後は不安定です。心雑音の出現や心不全に至るリスクがあります。
抗菌薬の併用療法
CardiologyChannel.com は、β‑ラクタム系抗生物質とグリコペプチド系抗生物質を組み合わせた多剤併用が、亜急性・急性いずれの心内膜炎に対しても治療効果を高めると指摘しています。
予防が最重要
既往の心疾患を持つ患者は、歯科治療や手術、皮膚を貫通する美容処置(ピアス、タトゥーなど)を受ける前に予防的抗菌薬を投与することが推奨されます。また、毎日のフロス使用や定期的な歯科クリーニングなど、口腔衛生を徹底することで感染リスクを大幅に低減できます。
