冠状動脈微小血管疾患とは
冠状動脈微小血管疾患は、心臓内の最も細い動脈が障害される状態です。大血管は正常でも、微小血管が狭くなったり機能不全になることで、血流や酸素供給が低下します。診断は難しく、Duke Activity Status Index(デューク活動状態指数)などで日常生活の制限度合いを評価することがあります。女性に多く見られる傾向があります。
原因
- プラークの蓄積:微小血管にプラークが沈着すると血流が阻害され、酸素供給が減少します。蓄積は均一、ランダム、または血管を完全に閉塞する形で起こります。
- 血管痙攣:血管が一時的に収縮し、酸素豊富な血液の流れが妨げられます。
- 血管壁の損傷や疾患:壁が硬化・炎症すると血管機能が低下します。
症状
- 胸部圧迫感や狭窄感(狭心症)
- 息切れ、過度の発汗
- 腕や肩の痛み
- 女性特有:睡眠障害や極度の疲労感
リスク要因
- 高血圧
- 高コレステロール血症
- 喫煙
- 糖尿病
- 運動不足
- 飽和脂肪酸の多い食事
- 加齢
- 家族歴(心疾患)
誤解
冠状動脈微小血管疾患は、冠状動脈疾患(大血管の閉塞)と混同されがちですが、対象は心臓の最小血管です。必ずしも血管が完全に閉塞するわけではなく、非閉塞性の冠状動脈疾患とも呼ばれます。
有病率
米国のWomen’s Ischemia Syndrome Evaluation(WISE)によると、約300万人の女性がこの疾患を抱えていると推定されています。男性の罹患率に関する統計は十分に報告されていません。
