注射を恐れないで:インフルエンザワクチンはみんなのために
米国政府は、すべての男女・子どもがインフルエンザ予防接種を受けることを推奨しています。まずは注射を受けてみましょう。
インフルエンザとは何か?
毎年ほぼすべての世帯に影響を及ぼすインフルエンザは、最も身近な感染症のひとつです。しかし、誤解も多くあります。
インフルエンザはA型とB型ウイルスが原因の季節性呼吸器感染症で、主に冬に流行します。米国では1月・2月が最も罹患者が多いと報告されています。
ウイルスが喉・鼻・肺の粘膜に付着すると、1日から4日で症状が現れます。発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、倦怠感、乾いた咳、喉の痛み、鼻詰まりなどが典型的です。
多くは数日から2週間で回復しますが、肺炎など重篤な合併症を起こすこともあり、毎年20万人以上が米国で入院しています。2009‑2010年シーズンのH1N1は世界的なパンデミックを引き起こし、米国だけで8,900〜18,300人が死亡しました。
インフルエンザワクチンの選択肢
予防接種には「注射型」と「鼻スプレー型」の2種類があります。どちらも接種後約2週間で免疫が形成されますが、対象年齢や適応に違いがあります。
注射型(不活化ワクチン)は、A型H1N1、A型H3N2、B型の3株の不活化ウイルスを含み、6か月以上のすべての人が接種可能です。
鼻スプレー型(減弱生ワクチン)は、同じ3株の弱毒化ウイルスを使用しますが、ウイルスは生きていても感染力はありません。2歳以上49歳未満の健康な人が対象で、妊婦や慢性疾患のある人は接種できません。
卵アレルギーや過去にワクチンで重篤な副反応があった人は、医師と相談の上で接種を決めてください。
新しいインフルエンザ予防戦略
2009年のH1N1パンデミックを受け、米国保健福祉省は2010‑2011シーズンから「ほぼ全員」への予防接種を推奨しました。CDCのACIPは6か月以上のすべての人への接種を勧告し、従来はハイリスク層のみが対象でした。
19歳から49歳までの健康な成人も対象に加わり、H1N1、H3N2、B型の3株が循環していることから、全世代への予防が重要とされています。
インフルエンザワクチンは1940年代から使用され、毎シーズン5〜20%の人口が感染しています。普及率を上げることで、重症化や死亡リスクを大幅に低減できると期待されています。
インフルエンザの感染拡大とワクチンの仕組み
ワクチンはインフルエンザウイルスに対する特異的抗体を体内に作らせ、感染時にウイルスを速やかに除去します。
感染者が咳やくしゃみ、会話で放出する飛沫は6フィート(約2メートル)離れた場所でも感染させる可能性があります。ウイルスは表面に付着しても感染源になるため、手指の衛生が重要です。
さらに、症状が出る前の24時間は無症状でも感染力があり、この期間がウイルス拡散の大きな要因となります。
あなたは群れ免疫に貢献できるか?
集団免疫とは、一定割合以上の人が免疫を持つことで、ワクチン未接種者への感染リスクが著しく低下する現象です。CDCは普及率を上げることで、社会全体の防御力を高めようとしています。
「ワクチン接種は自分だけでなく、子どもや高齢者、友人、地域社会を守る行為です」と免疫促進団体のデボラ・ウェクスラー博士は述べています。
ワクチンを受けない選択は、軽症でも他者に重篤な感染を広げるリスクを増やします。だからこそ、注射を受けて自分と周囲の命を守りましょう。
