心臓疾患のある方のための風邪薬の注意点

心臓の病気をお持ちの方は、市販の風邪薬でも処方薬との間で危険な相互作用が起こることがあります。特に、心臓の処方薬を服用中の場合は、医師との十分なコミュニケーションが不可欠です。誤った薬の組み合わせは、効果を減少させるだけでなく、心臓の状態を悪化させ、生命に危険を及ぼす可能性があります。

相互作用を避けるために

  • 医師に心臓の状態を事前に伝え、処方された薬のリスクや、併用すべきでない薬・サプリメント・ハーブ・食べ物・飲み物を確認しましょう。
    Merck薬剤マニュアルや Physician's Desk Reference には、薬剤相互作用や副作用に関する詳細情報が掲載されています。自分の服用薬をよく理解し、事前に対策を立てておくことが重要です。

NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)

  • アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどのNSAIDは、体内でナトリウムと水分を保持させ、腎機能を低下させ、血圧を上昇させます。多くの市販風邪薬にもNSAIDが含まれているため注意が必要です。特に、MAO阻害薬(イソカルボキサジド、セレギリン、トラニルシプロミン、フェネルジン、ラサギリン)を過去2週間以内に使用した場合や、心臓手術・ステント・バイパス手術後はイブプロフェンの使用を避けてください。胃腸障害(出血・穿孔)や最悪の場合死に至ることもあります。

鼻づまり解消剤(デコンジェスタント)

  • 擬似エフェドリンは一般的に安全とされていますが、高血圧、甲状腺疾患、心疾患、心房細動の患者では不整脈、血圧上昇、心筋梗塞、脳卒中のリスクがあります。フェニルプロパノラミン(PPA)は血圧を急上昇させるため、販売は中止されていますが、古い製品に残っている可能性があります。これらはイブプロフェンと同様の薬と併用すると重大な相互作用を起こします。

問題となる薬剤の形態

  • 液体の風邪薬・咳止め、鼻スプレー、錠剤、軟膏、カプセルなど、形態はさまざまですが、血管を収縮させ鼻腔の腫れを抑える成分が含まれています。ラベルを必ず確認し、血圧上昇や心臓に負担をかける可能性があるかどうかをチェックしてください。心臓や循環器系に問題がある方が誤って服用した場合は、胸痛、呼吸困難、言語障害、視覚・平衡感覚の異常が現れたら直ちに 911(緊急通報)してください。

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