副鼻腔炎(副鼻腔感染症)の症状と対策
原因
副鼻腔は頭蓋骨内の空気で満たされた腔で、粘膜で覆われています。鼻腔が詰まると細菌やウイルスが増殖し、粘液がたまりやすくなり副鼻腔炎を引き起こします。主な原因は以下の通りです。
- 鼻中隔の偏位や鼻ポリープ、腫瘍などの解剖学的異常
- 風邪や上気道感染症後の二次感染(特にウイルス性)
- 粘膜の繊毛機能障害(カータゲナー症候群や無動性繊毛症)
- アレルギー、汚染物質、喫煙などの刺激物
- 免疫力低下
- 慢性の場合は真菌や細菌感染が関与することもある
症状
副鼻腔炎の症状は風邪やアレルギーと似ているため見落とされがちですが、以下のような特徴があります。
- 頭痛・顔面部圧迫感(特に前頭部や頬骨部)
- 発熱・倦怠感
- 鼻汁・鼻づまり、後鼻漏
- 嗅覚低下や口臭
- 咳や喉の痛み
- 子どもの場合は、3日以上続く濃い鼻汁と高熱、10日以上続く鼻汁、症状が一度改善した後に再悪化することがある
急性副鼻腔炎は通常8週間以内に改善しますが、慢性の場合は症状が数か月以上続くことがあります。
治療法
治療は原因と症状の重症度に応じて選択します。
- 急性ウイルス性副鼻腔炎:市販の鎮痛解熱剤や鼻詰まり解消スプレーで対症療法。蒸気吸入や温湿布で粘液を柔らかくする。
- 細菌性(慢性)副鼻腔炎:医師の判断のもと抗生物質を使用。
- 抗ヒスタミン薬や鼻用ステロイドスプレーで粘膜の腫れを抑える。
- 十分な水分摂取、加湿器の使用、鼻洗浄(生理食塩水)も有効。
予防
- 手洗い・うがいを徹底し、感染症の拡大を防止。
- ストレス管理とバランスの取れた食事で免疫力を高める(抗酸化物質を含む野菜・果物を多く摂取)。
- 風邪やインフルエンザの早期治療、アレルギー対策。
- 喫煙や大気汚染物質を避け、室内は適度に加湿する。
- 上気道感染症患者との密接な接触を控える。
警告サイン
以下の症状が10日以上続く、または抗生物質使用後も改善しない場合は、速やかに医療機関を受診してください。
- 高熱や激しい頭痛が続く
- 症状が頻繁に再発し、1年に数回以上起こる
- 視覚障害や眼周囲の腫れ、鼻血などの重篤な兆候
- 髄膜炎、骨髄炎、眼窩蜂窩織炎などの合併症の疑いがある場合
