言語聴覚士が実施する代表的な評価法

ホドソン音韻パターン評価(HAPP‑3)

HAPP‑3(Hodson Assessment of Phonological Patterns)は、2歳以上で言語が不明瞭な子どもの音韻能力を迅速に評価するための検査です。子どもが大人の単語を簡略化して発音する過程(音韻過程)を観察し、例えば「water」を「wa wa」と言うような例を通じて、音韻体系の成熟度を把握します。子どもに実際の物を見せて名前を答えてもらう形式で、所要時間は約5分。診断結果は、どの音韻過程に重点的に介入すべきかを示します。

臨床言語基礎評価(CELF‑4)

Clinical Evaluation of Language Fundamentals(第4版、CELF‑4)は、主に5歳から16歳の児童を対象とした包括的な言語評価です(幼児版もあり)。語彙意味、文構造、聴覚的記憶など複数の領域を検査し、言語障害の有無や重症度を診断します。検査全体の実施時間は約45分です。

読解力指数(DRP)

Degrees of Reading Power(DRP)は、全学年の学生を対象に読解力を測定する標準的な検査です。段落を読んだ後に空欄補充形式で質問に答えさせ、読解理解度を数値化します。結果は、学年平均から遅れている児童や、逆に才能的・優秀な児童の特定に活用されます。

青年・成人語彙検索テスト(TAWF)

Test of Adolescent/Adult Word Finding(TAWF)は、子どもから大人までの語彙検索能力と意味理解(セマンティクス)を評価する検査です。5つのセクションに分かれ、画像の名前を言わせたり、提示されたヒント(説明やカテゴリ)から語を導き出す課題があります。非公式版は速度と正確さを手早く測り、公式版はより詳細な分析結果を提供します。両方を併用することが多く、合計で約50分程度です。

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